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12月(師走 し​わす

大雪 12月7日頃

立冬から約30日後。山も峰も雪におおわれるために大雪という。北風が吹きすさび、冬将軍の到来を感じさせる頃。日本海側では、ブリやハタハタの漁が盛んになり、熊が冬眠に入る。

冬至(とうじ)12月22日頃

太陽の高さが一年中で最も低くなり、昼が最も短く夜が最も長くなる。昔から冬至の日を祝い、アズキ粥やカボチャを食べ、冷酒を飲み、ゆず湯に入る風習がある。

柚子・かぼちゃ_edited.png

ゆず湯は禊ぎ、カボチャは中風予防、どちらも黄色で魔除けや邪気を払うため。

大祓(おおはらえ)12月31日

伊勢神宮の大祓.jpg

12月の晦日(みそか)に行われる年越しの祓え。人々の犯した罪や穢れを除き去るために行われる神事。大宝律令には正式に宮中の行事となり、朱雀門の広場で大祓詞(おおはらえことば)を読み上げて万民の罪や穢れを祓っていた。

この災厄除けは、本来宮中の年中行事として、6月と12月の晦日に行われる、万民のツミやケガレを祓う「大祓」でした。6月を名越の祓い、12月を年越しの祓いとも言います。この行事は、イザナギノミコトの禊祓いを起源としており、古い伝承をもつ「大祓詞」を見ると、人間が犯すと思られるいろいろな罪が、神々によよってどのように祓われていくかが述べられており、半年ごとにツミやケガレが浄められるとしていました。今でも宮中祭祀として6月30日と12月31日に「大祓」として神嘉殿(しんかでん)の前で、皇族をはじめ国民のために行われるお祓いが続けられています。

​ツミやケガレを祓うという感覚は一般の家でも受け継がれていて、田植えのあとに稲の成長を祈り、新しい季節に入るための忌み籠りの日として農事を休み、足の輪くぐりや禊をしたのです。人間だけでなく、牛馬を海や川で水浴させたりもしています。

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