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7月(文月 ふみづき

半夏生(はんげしょう)7月2日頃

夏至から11日目にあた。梅雨の終期にあたり、農家ではこの日まで田植えをすませる習慣があった。半夏とは、仏教で90日にわたる夏安居(げあんご)の中日の称で、植物ではサトイモ科の多年草で、茎の頂上の葉が白く変化して化粧をしたように見えるものをいい、これが目立つ時期を指したもの。

七夕の節句 7月7日

日本では、神を迎える乙女が水辺の棚に設けられた機屋(はたや)に忌(い)み籠(こも)って禊(みそぎ)をし、翌朝、神に人々の穢れを持ち去ってもらうようにするのがタナバタツメ(棚機女)の役目でした。ここからタナバタの語が伝わり、これが7月7日の「七夕」を当てたので、タナバタと読むようになったようです。

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小暑(しょうしょ)7月7日頃

この日から暑気に入る。暑中見舞いも出される頃。梅雨が明けはじめ、厚さが本格的になる。

お盆 7月13日~15日​ 旧盆 8月13日から15日)

日本各地では、7月7日をボンハジメ、ナヌカボンといい、墓や墓への道を清掃します。また、8月1日を八朔盆(はっさくぼん)といって、盆の終わりとするところもあります。時間の流れとともに、しだいに7月13日から15日の期間になっていったようです。

お盆の期間は、実際に「盆」という言葉は、供物(くもつ)を盛る、または配膳に用いた器でもあり、盆行事そのものもさします。どちらが本であったかは定かではありませんが、いずれにしろ、盆行事の中心が、死者、仏に対する盛大なお供え物があったことには違いありません。は8月に行うところが大半です。これは旧暦と新暦の関係で、明治政府が西洋にならって太陽暦(新暦)を採用したところ、東京周辺では7月にすんなり移行できたのに対して、地方では農事とお盆の感覚が新暦に合わず、8月13日から15日(旧盆)として残ったようです。

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​祖先の御霊をお迎えすることを「迎え火」といい、盆行事が終わってお送りすることを「送り火」といいます。「迎え火」「送り火」の風習は、地方や宗派によって異なりますが、大体において、13日に迎え火を焚いて祖先をお迎えし、16日に送り火であの世にお送りするというのが共通です。お盆の期間は、来ていただいた祖先に、家族が食べるものと同じ食事をお供えして供養を行います。

海の日 7月第3月曜日

「海の日」は新しい国民の祝日です。平成7年に制定され、翌年より施行されました。制定当初は、7月20日が「海の日」でした。

 7月20日は、明治9年に明治天皇が、東北地方を巡幸された折、青森から函館を経由して横浜に到着された日であることから、昭和16年、海運の重要性を認識し、海運・海事関係者感謝することを主旨とした「海の記念日」が制定されました。その後、平成13年の祝日法改正によって、15年の7月の第3月曜日となり、土、日、月の三連休となりました。

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土用(どよう)7月20日頃

本来は、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のこと。この期間を「暑中」といい、暑中見舞いを出す季節。土用のウナギ、土用シジミ、土用卵など、昔から猛暑の時期には食養生の習わしがあった。

大暑(たいしょ)7月23日頃

ますます暑くなり、一年中で最も気温の高い酷暑の季節という意味。梅雨明けの頃。

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